貿易実務検定試験A級対策

貿易実務検定試験A級対策(α版)

貿易実務検定試験A級に対する対策です。
A級対策は情報が少ないのでつくってみました。
本格的な対策ページにするため、何回かにわけて作成します。(第8回 更新 6月20日)
基本情報は試験情報ページへ。ブログ関係はトップページへ。
掲示板を設置しました。
実務  マーケティング  英語   参考書  その他   掲示板
内容:
<実務> ・「貿易実務」問題分析 時事問題、貿易の世界諸制度など、通関諸制度(マニアック)、一問一答(主に教科書レベル)、計算問題、論述問題など。 (2008年度分析) 問題1:8点。時事問題。主に中国の貿易統計(額/相手国)やFTA、EPAについて、正解を選ぶ問題です。 問題2:20点。国際機関についての穴埋めです。今年初の出題分野でした。 問題3:10点。財務諸表の分析、今年初です。あまり問題がよいとはいえないので、落としてもいいと思います。 問題4:8点。関税の計算。基本問題です。 問題5:21点。通関諸制度。ですが、基本ではなく、「2008年の法改正」についての時事問題でした。 問題6:47点。移転価格税制と、仲裁/調停の穴埋め問題です。文章ごと用語を暗記するレベルです。 問題7:30点。信用状についての○×問題です。UCP600についてが出てきました。 問題8:20点。海上貨物、航空貨物の運賃計算です。航空貨物は従価料金の計算もでました。 問題9:10点。保険金の計算 問題10:26点。インコタームズ2000についての問題です。論述式と穴埋め式でした。 計算問題38点、UCP30点、インコタームズ26点、その他で106点でした。 ・「貿易実務」用語集 詳しい用語集はいずれ作成します。テーマについてだけ羅列します。 「船荷証券統一条約など」 「信用状を使った取引」「信用状を使わない取引(D/P, D/A)」「一覧・後払い手形」:ブログ(下記リンク)を参照。 「航空貨物規則」 「運送クレーム」「海上保険・航空保険」「輸出PL保険」「輸出FOB保険」「輸出貿易保険」「通関制度」「運送制度」「為替」 ・「貿易実務」計算問題対策 計算問題は、「関税の計算(必須)」「保険料金の計算」「海上運賃の計算」「航空運賃の計算」が出ています。 特に「航空運賃の計算」はややこしいので予め覚えておきましょう。  航空運賃の計算; a)容積は直方体扱いで縦x横x高さ、b)一辺はcm整数未満四捨五入、c)容積は6000cm3を1kg(6000で割って kgに直す)、d)貨物の重さは0.5kg単位切り上げ、e)2以上のアイテムの場合、合計した値で重量/容積相当重量を比較(waybill 単位)、f)kgに料率をかけて料金を出す。この時、料率が変わるkg数と新料率をかけた値段とを比較して低い方を採用する。 (as取り)、g)従価料金は、実重量1kgあたり$20を控除。  保険料金の計算; ・用語:保険価額・・貨物の額面の値段。海上貨物の場合は、CIF価格。輸出手形保険では、手形の額面。     保険金額・・保険会社との契約金額。通常はCIFの110%。輸出手形保険では、保険価額の 95%。     保険料 ・・保険会社に支払う金額。保険金額に対し、保険料率Rをかけることで算出される。 ・計算式(C&F価格から算出する場合):     保険金額 = (C&F価格 x 110%) / ( 1 - 110% x R ) ;1,000円未満切捨て。  保険料  = 保険金額 x R  保険金の精算: ・用語:総正品価額・・正品の市価。     総損品価額・・損害を受けた貨物の、市価(総額)。     損率・・損害の率。 (総正品価額 - 総損品価額)/ (総正品価額) で計算される。 ・計算式:  保険請求額 = 保険金額 x 損率。   *関税に保険をかけていた場合は、関税額(と消費税等の合計) x 損率 となり、希望利益の10%が付かないので注意。  海上運賃の計算; a)LCLレート(重量で計算)とBOXレート(コンテナ1本の値段)を比較する。b)LCLレートは、1M3を1MTとして、実重量 と比較。 航空運賃と比較してそれほど覚えることは多くないです。  関税の計算; 算入と不算入の区別が大切です。詳しくは、通関士試験対策を参考にしてください。 ・貸借対照表(バランスシート)の見方 英語で書かれていても、内容・順番に関しては、日本語のものと同じです。「資産の部」「負債の部」「純資産の部」の3つに わかれ、「資産の部」は「流動資産」と「固定資産」にわかれ、流動資産は、上から「現預金」「売掛債権」「在庫」「前払金」、 固定資産は、建物や土地や機械設備、知的財産権などで減価償却が絡んできます。 「負債」の部は、「流動負債」「固定負債」にわかれ、流動負債は、上から「買い掛け債権」「銀行等短期借入金」「引当金等」、 固定負債は、「長期借入金」「他」です。「純資産の部」は、上から、「資本金」「資本剰余金」「利益剰余金」です。 「バランス」をみるための表なので、各項目の大きさを比べて、判断することになります。 ・参考ブログへのリンク 「物流と経済」・・・信用状、決済、為替などについて書きました。正確さよりも内容の理解に重点をおいています。
<マーケティング> ・「マーケティング」おさえておきたいテーマ マーケティング理論一般、輸出マーケティング、国内規制など。理論は定番のところ(シェア戦略、SWOT、4P、PLCなど)から 多く出ます。用語の暗記を問う問題が多いので、基本の用語はおさえておきましょう。 ・「貿易マーケティング」問題分析 (2008年度問題分析) 問題1:25点。用語に関する問題。最新のマーケティング・生産手法、SCMなど。 問題2:20点。SWOT分析についてのケーススタディ。基本問題。 問題3:20点。ブランドについて。用語の問題。基本問題。 問題4:20点。イノベータ理論、および「移転価格税制」。用語を知らないと解けない。 問題5:15点。国際マーケティング。EPRGモデル。これも用語を知らないと解けない。 ・「マーケティング」用語・・・詳しい用語解説はこちら 基本となる用語: PEST分析・・Politics, Economics, Society, Technology. 外部環境の分析 SWOT分析・・Strength, Weakness, Opportunity, Threat. 自社分析 4P・・Product, Price, Place, Promotion. マーケティング実践の戦略 PLC・・Product Life Cycle. 製品の一生とそれに付随するマーケティング戦略 各用語: ライフサイクル・エクステンション・・成熟期の段階を維持する様にマーケティング戦略再考。 リバイタリゼーション・・デザインの見直しなどで新鮮さを維持。衰退期に使うと効果がある場合もある。 実勢価格方式(リーダーの価格)、競争価格方式(成長期に使うシェア取りの価格)、製品ミックス価格方式(製品群として) マーチャンダイジング・・マーケティングに沿った計画、実行、管理。小売なら商品選定、仕入れ、販売計画。 「デジュリスタンダード」「デファクトスタンダード」「コンソーシアム」(用語だけ) 「製販同盟」「流通系列化」「カテゴリーキラー」(用語だけ) CPFR・・SCMと製販同盟。需要予測、生産計画、商品の補充を協力して行う。 「VMI」 「質問応答方式」「観察方式」「実験方式」 「市場細分化」「デモグラフィック変数」「ジオグラフィック変数」「サイコグラフィック変数」「行動変数」 「分化型マーケティング」「集中型マーケティング」「マスマーケティング」「ワントゥワンマーケティング」 「ビジネススクリーン(GE・マッキンゼーモデル)」 「AIDMA, AIDA, AIDCA, AIDAS」 「POP広告」「CRM」「LTV」「RFM分析」(用語だけ) 国際マーケティング: APA(Advance Pricing Agreement;移転価格事前確認) CODEX(国際食品規格) マラケシュ協定(WTO設立協定) マドリットプロトコル(商標の国際登録制度) 「マーケティング・リミックス」「プロモーション・リミックス」「国際価格エスカレーション」(用語だけ) ・参考ブログへのリンク 「マーケティング」・・・SWOT分析、4Pなどについてです。試験対策用ではなく実務用に書いています。
<英語> ・「英語」それぞれについての参考書、訳文、サイト B/Lの約款の和訳・・インターネット上にあるので検索してみてください。 保険約款の和訳・・インターネット上にあるので検索してみてください。 (URLが見つけられなければ、メールください) インコタームズ2000・・国際商業会議所(ICC)日本委員会のHPから注文できます。 信用状・・UCP600シリーズが出ました。ICC日本委員会のHPから注文できます。 ・参考書各テーマの全体のボリューム、数、値段など。 「ICCインコタームズ2000の手引き」・・・和文231ページ+英文192ページ(A4サイズ)。6,500円 「荷為替信用状に関する統一規則および慣例(ICC信用状統一規則:UCP600)・・・小冊子サイズ。3,500円 「荷為替信用状に基づく書類点検に関する国際標準銀行業務(2007年UCP600対応)」・・・3,700円。 ・インコタームズ2000徹底対策 インコタームズ2000は13条件(EXW, FCA, FAS, FOB, CFR, CPT, CIF, CIP, DAF, DES, DEQ, DDU, DDP)あります。 構成は「表題(概要)」と「A1〜A10(売主の義務)」と「B1〜B10(買主の義務)」の3つにわかれます。 「表題」だけ見れば全体内容がわかるようになっています。 各13条件についての詳細は、ブログに書いていますので、下にあるリンクを見てください。 インコタームズ2000 典型的表現 at the disposal of the buyer  買主の処分に委ねる bear (cost,risk)  (費用、危険を)負担する premice  施設 unload  荷卸をする。 nominated, named  指名された、指定された clear  輸出・輸入などの通関を行う explicit wording  明示された文言 pass the ship's rail  本船の手すりを通過する procure  手配する cover  (保険用語)担保 quay  埠頭(wharf) formality  手続き take place  行われる A1〜A10, B1〜B10の内容と典型表現 「A1」"Provision of goods in conformity with the contract"「B1」"Payment of the price"  売主は契約通りの物品を提供し、買主は代金を払う。送り状も売主の義務となっている。 「A2, B2」"Licences, authorizations and formalities"  輸出の手続き、輸入の手続きの義務。 「A3, B3」"Contracts of carriage and insurance"  運送契約、保険契約を結ぶ義務。 「A4」"Delivery" 「B4」"Taking delivery"  貨物の引渡。最も重要な項。インコタームズによって異なるが、「表題」に記載されている事そのままである。 「A5, B5」"Transfer of risks"  危険の移転。これもインコタームズによって異なる。 「A6, B6」"Division of costs"  費用の分担。「表題」に記載されている通りであるが、必要な通知を与えなかった場合の追加負担も言及されている。 「A7」"Notice to the buyer"  「B7」"Notice to the Seller"  契約を履行するために必要な情報を通知する義務。 「A8,B8」"Proof of delivery, transport document or equivalent electronic message"  運送書類を売主が引渡し、買主が受理するという義務。 「A9」"Checking - packaging - marking"  「B9」"Inspection of goods"  検品、包装、荷印は売主の責務、船積前検査は買主の費用。 「A10, B10」"Other obligations"  輸出・輸入などの手続きが遂行されるために必要な助力を与え、相手側はそれに対する費用を払う、という内容。 参考ブログへのリンク: インコタームズ2000の13条件 ・UCP500徹底対策 *現在は、UCP600が出題されています。年明けを目処に、入れ替える予定でした。 UCPとは、「銀行」を対象とした、「荷為替信用状」に関する世界統一基準です。 銀行が、持ち込まれた書類が受理できる(手形・書類を取り扱う)かどうかを、どのポイントをどのレベルまでみて判断するか、 ということが書かれています。そのため、荷為替手形を使った貿易を行う人にとっては、知っておくべき内容となります。 分量が多い様に思えますが、同じ表現・似た表現が多用されているので、新しく学ぶ量はそれほど多くはありません。 「A」から「G」までの章と、全49条で構成されています。 「A」"General Provisions and Difinitions" 「B」"Form and Notification of Credits" 「C」"Liabilities and Responsibilities" 「D」"Documents" 「E」"Miscellaneous Provisions"  「F」"Transferable Credit 「G」"Assignment of Proceeds" で、特に「C」(13-19条)と「E」(39-47条)が重要です。 覚えておくべき用語・表現 Issuing Bank    発行銀行。通常は輸入者の依頼を受けて信用状を発行する。 Confirming Bank  確認銀行。 発行銀行に加え、(国際的な一流銀行などが)信用を確認する。 Advising Bank   通知銀行。 発行銀行⇒通知銀行⇒輸出者の流れで、信用状が届く。中身についての責任を負わない。 Nominated Bank   指定銀行。信用状において指定された、支払い銀行。指定されない場合もある。 Reimbursing Bank  補償銀行。実際に支払った銀行に対して、支払い額を補償する。輸出入者との関わりはない。 Unless otherwise stipulated in the Credit  信用状にほかに定めのある場合を除いて、 Banks assume no liability or responsibility  銀行は〜に対して何の義務も責任も負わない。 特に重要な条文など。 13条「書類点検の基準」:  信用状に定められた書類が条件を満たしているかについて、点検をする。引き取るか拒絶するかの通告を、受取の翌7営業日  までに行う。⇒UCP600(14条)では、5営業日に短縮された。 14条「ディスクレのある書類と通告」:  銀行は、ディスクレを許容するか否かを、発行人に照会することができるが、通告までの期間は延長されない。 17条「不可抗力」:  不可抗力による銀行業務の中断の責任は負わない。中断している間に有効期限が過ぎた書類は受け取らない。 22条「書類の発効日と信用状の日付」:  信用状の発行日より前の日付の書類は、受理される。 37条「商業送り状」:  銀行は、信用状の金額を超える商業送り状を拒絶「できる」。受理した場合は、すべての当事者を拘束する。  信用状の金額を超えて支払等の手続きをすることはできない。 39条「信用状金額、数量および単価の許容幅」:  信用状の金額・数量・単価の"about"等は10%以下の過不足を認める。言及されていなければ、数量は5%まで過不足を認めるが、  金額は超えてはならない。個数で記載されている場合は、個数の過不足を認めない。金額は5%以内の不足が認められる。 40条「分割船積み」:  分割船積みは、認められる。同一の仕向地を示していれば、異なる船積み日、船積み港でも、分割船積みとはならない。 42条「有効期限と書類の呈示場所」:  すべての信用状は有効期限と、書類の呈示場所を定める。書類は有効期限以内に呈示する。「for one month」などの場合、  起算日が言及されていなければ、信用状の発効日が起算日となる。 43条「有効期限についての制限」:  有効期限に加え、船積み後●●日間を提出期限と定める。言及されていなければ、21日間。分割された場合は、最も遅い日。 44条「有効期限の延長」:  不可抗力以外の理由での銀行の休日が、提出期限最終日である場合、その翌営業日まで延長される。 ほか、9条、15条、16条、20条、31条、32条、33条、34条、41条、45条、47条も目を通した方がいいでしょう。 「最終期限」の理解は、具体的に「●月●日●曜日から起算した場合、●●日が期限となる」という風にシミュレーションが必要です。 ・保険証券対策 本文(Policy body)、免責事項(Italicized Clause)、危険約款(Peril Clause)、特約、手続きに関する約款などが出されています。 よく出る箇所は過去問などの英文をみて、それ以外は、「貿易実務」の保険部分を詳しく見ておくのがよいかと思います。 保険のリスク 保険の求償 全損と分損 ・B/L約款対策 船荷証券は、表面約款と裏面約款で構成され、それぞれ証券本体に記載されています。  表面約款 @RECIEVED by the Carrier from the Shipper in apparent good order and condition unless otherwise ・・・to be carried subjected to all the terms and conditions provided for on the face and back of ths Bill of Lading (by・・)  外見上良好な状態で受け取った事、船荷証券に記載されている規約に則って引き渡す事が明記されています。  by・・以下には、証券に記載の通りの受取地、引渡地、運送手段(本船)により運送することが明記されています。 AIf required by the Carrier,this Bill of Lading duly endorsed must be surrenderd in exchange for the Goods or delivery order.  船荷証券と引き換えに貨物、荷渡指図書を引き渡す事が明記されています。 BIn accepting this Bill of Lading, the Merchant agrees to be bound・・・and agrees that ・・are superseded by this Bill of Lading.  証券の受領により、荷主(Merchant)は、記載条項に拘束されること、記載条項が、他の全ての運送に関する協定・取り決めに  優先することが明記されています。 CIn witness whereof, the undersigned, on behalf of (船会社名) ,the Master and・・・has signed the ・・・, all of this tenor and date, one of which being accomplished, the others to stand void.  上記の証拠として、船会社を代表して、船長かつ・・・である下記署名人が証券に署名をする、ということが記載されています。  all of 以下では、複数の証券のうち1つが呈示されたとき、残りの証券が無効となることが明記されています。  裏面約款 船会社によって色々とバリエーションがあるようなので、現在研究中です。 「適用される法律・条約」「クレームのルール」「空コンテナ」「免責事項・不測の事態」「不知文言」などは、よく出題されて いる気がします。    ・「英単語」「英作文典型表現例」 よく出てくる英単語 (UCP関係) applicant (信用状などの)発行依頼人 amendment (信用状などの)条件変更 validity (信用状などの)有効期限 honor   (手形を)引き受ける、支払う due date  支払い期限 issue  (信用状を)発行する on one's face  文面上 solvency  支払い能力 as the cases may be  それぞれの場合において expiry date  (書類提出の)有効期限。 (保険関係) Bailee  受託者 strand  座礁する 英作文の典型表現例 よい評判を得ている・・・have been well received 原材料の価格高騰・・・increase of raw materials 見積もる・・・quote 販売見通し・・・sales prospects ・「貿易実務英語」問題分析 (2008年度問題分析) 問題1:18点。契約書の仲裁条項。英文穴埋めと和訳。知らなければ解けない。 問題2:20点。B/Lの裏面契約条項"Liberty Clause"。 問題3:22点。UCP600。これも殆ど、知らないと解けない。 問題4:36点。インコタームズ2000。FAS条件。英文を読めばある程度は解ける。 問題5:28点。保険約款。 問題6:26点。和文英訳(英作文)。購入した機械のクレームについて。
<参考書> ・貿易実務ハンドブック アドバンスト版(教科書) 一番メインとなる参考書です。最初から最後まで目を通して、練習問題も解いて、書いてある内容を理解しましょう。 実務もマーケティングも(英語の一部も)ここからかなり出ています。 最終的には、どこに何が書いてあるのかを暗記するくらい読みこなし、用語も覚えるようにしましょう。 大きな書店の「貿易」コーナーにいけば、買うことができます。 ・過去問**試験期間になったら必須** 貿易実務検定協会のホームページから注文することができます。 直近の分とバックナンバーと両方あります。5年分くらいがちょうどいいでしょう。 ・インコタームズ、UCPなど ICC日本委員会(http://www.iccjapan.org)から注文できます。 特に注文書の形式はないので、メールで「タイトル」「数」「送り先」「連絡番号」等を書いて連絡します。 ・試験合格後に購入した参考書類 ・現代の貿易ビジネス(寺田一雄、中央書院)・・アドバンスト版の上を行く上級者向け。最新の話題が盛り込まれている。 ・荷為替信用状に基づく書類点検に関する国際標準銀行業務(ISBP)・・UCP600の適用上の補足。理解度が高まる。
<その他>
・勉強の進め方、優先順位、順番など(バックボーンによって異なる) 過去問をといて、教科書を読んで内容を理解して、はじめて合格圏のスタートラインに立つレベルです。 最終的には、「用語・文章を暗記する」レベルが求められます(特に英語)。 ・「いきなりA級を受ける」ことについて いきなりA級を受ける、ということは悪いことではなく、むしろ、「最終目標」として求められる内容を知る、という意味で ためになることだと思います。 ・「基礎」をおさえること。 この試験の順番としては、「内容の理解」⇒「用語・内容の暗記」となります。「理解」に比べて「暗記」は範囲も広く、手の つける順番がわからなくなることもあります。 メインの勉強方法は上にあげた「過去問」「教科書」などで行えばよいと思いますが、「内容の理解」を助けるために他に参考と なる本などを読んだりするのもいいと思います。ただし、あくまで参考は参考であり、メインの勉強法と並行してやる、という 事を徹底することが不可欠です。 特に、「オファー・カウンターオファー」⇒「信用状と手形」⇒「インコタームズ」⇒「運送手続き」⇒「為替」などは「基礎」 になるため、簡単な流れだけは把握する必要があります。 ・資格試験をなぜ受けるか 資格が役に立つから、あるいは勉強した内容が役に立つから、というのも大きな理由ですが、やはり単純に「カッコイイから」 という理由が一番しっくりくると思います。オシャレな服に金をかけるのと同じで、専門家として活躍している姿を思い浮かべて 自分に自信をつけ、カッコ良さをアピールするのです。 ・合格体験記 2006年、2007年、2008年と受験し、3回目で合格しました。 2006年:簡単な参考書を一通り、と、過去問3年分を一通り目を通した状態で受験しました。     仕事上、通関と港湾運送の仕事は把握していましたが、信用状や為替などは全く理解していませんでした。     当日は白紙回答が多く、悪い意味で時間が余ってしまいました。 2007年:過去問を5年分用意し、過去問重視で対策を立てました。     マーケティングは面白かったので市販の本をいくつか入手して通し読みをしていました。     過去問に答えを書き込んで覚えたり、用語集をつくってみたりなどをしました。     参考書も色々書店で散策して、「貿易実務ハンドブック アドバンスト版」にたどり着きました。     「信用状」「為替」などの一連の流れがわかるようになりましたが、英語が学習不足となりました。 2008年:前年の反省から、英語の問題分析と対策に特化しました。     和文英訳は1月から、リーディングは2月からはじめました。     インコタームズとUCP500を購入し、読み込みました。     最後の1日に、「もしかしたら・・」と思って貿易用語などをリストアップしてみたら、そこからかなり出題されました。


(試験情報ページにも書いてある一般的な内容)

*ここから下は試験情報ページに書いてあることと同じなので、読み飛ばしてもらって構いません

・A級は年1回3月に行われます。
願書はインターネット上からエントリーできます。
合格発表は試験実施の1ヶ月半後弱です。

・試験は「貿易実務」「貿易マーケティング」「貿易実務英語」の3科目です。

・合格基準は、2006年度が総得点だったのに対し、2007年度が科目別になっていました(A級)
大雑把にいって6割以上とれれば問題はないと思います。

関係リンク

日本貿易実務検定協会ホームページ・・・試験の管轄です。
試験情報の他に、講座、過去問販売などの情報もあります。

A級対策・・概略

・「貿易実務」200点、「貿易マーケティング」100点、「貿易実務英語」150点。

・A級用の参考書は数少ないので、過去問中心になると思います。過去問は、管轄ホームページから注文することができます。 値が張るので事前に注文するのがよいと思います。やはり数年分は必要だと思います。

・貿易マーケティングは市販の本でも読み込めば十分に太刀打ちできますが、貿易実務はB・C級対策の本では殆ど太刀打ちでき ません。

・「貿易実務」において、「信用状」「金融」「為替」は必須分野なので、専門の本を参考書としてみておくのがよいかも しれません。内容は初心者向けのものでよいと思います。航空運賃の計算も押さえた方がよいでしょう。

・「貿易実務」には聞きなれない用語が頻出するので、まずは用語を覚えることから始めた方がいいかもしれません。
最近はwikipediaなどが詳しく説明しているので検索してみるのもよいですね。

・「貿易実務英語」は、「売買契約」「信用状統一規則」「保険約款」「船荷証券約款」「インコタームズ2000」および 「英作文」から各1題ずつ出ています。英語そのものではなく「何が書かれているかの知識」の方が重要だったりします。 日本語でよいのでどんな内容の文章が書かれていてどういう意味を持つのか、は押さえておいたほうがよいでしょう。
また、専門用語を覚えることも必須です。